久々に
少し前ですが、久々に舞台観劇をしてきました。
舞台「魔法使いの嫁~老いた竜と猫の国~」@紀伊国屋ホール withとおるさん
本当に久々の2.5次元舞台ですね。
原作が好きで実は前作もとおるさんと一緒に観劇してました。
コロナの感染予防として、平日は一席ずつ空けて案内されました。
休日はもう少したくさん入れていたようです。
物販は事前予約の受け取りとパンフのみ終演後に販売という形を取ってました。
ロビーもそれほど広くないので、良い方法だったのではないでしょうか。
私は終演後にパンフだけ買って帰りました。
帰りも規制退場だったので、とてもスムーズでした(*'ω'*)
前作でも思ってましたが、脚本演出の高羽さんの話のまとめ方が本当に綺麗でとても好きです✨
前作は2時間半でわかるまほよめ(ダイジェスト)って感じでしたが、今作は副題の通り、原作の最初から猫の国編までを丁寧に描いていました。
最近(といってももう1年以上前か(´;ω;`))はプロジェクションマッピングをふんだんに使った舞台を多く観てきたので、シンプルな舞台装置とアンサンブルさんで支えている舞台になんだか安心感というかホッとする感じがあります。
ファンタジーな内容ですからプロジェクションマッピングを使っても映えるとは思うんですけど、原作の雰囲気には高羽さんの演出がとても心地よくフィットしてる感じがします。
大仰すぎないというか。
魔法が使えることは特別なことだけど魔法使いからしたら特別じゃなくて普通のことで、生活の一部っていう感じ。
できることもあればできないこともあるし、お隣さんとのコミュニケーションも大事だし、一般人の普通と大きく違わない。
なんだかそんな雰囲気がとても心地よく感じられる演出だなと思いました。(伝われ)
今週末(11/7,8)に大阪公演があるのでお近くのまほよめファンは是非観てほしい!
内容とは全く関係ないんですけど、舞台が始まるときの導入音?っていうのかな?あれを聞いたときにグッときました。
初見の時は涙出そうになりましたよね。
久々の舞台の世界に引き込まれていく感覚。
改めて舞台が好きなんだなって思いました(*'ω'*)
あと、私は舞台観た後って原作の考察が捗るなって思ったり。
原作読んでてもある程度はこれが影響してこうなってるのかなーとかは考えるんですけど、舞台観るとより考えられるというか。
文字だけでしか見ていなかった感情を肌で感じられるからなのかな。
私、文字だけだと「情報」として認識しちゃうんですよね(-_-;)
「音」にのって「声」になると感情として受け止めやすいなぁって思います。
舞台観劇の良さを再確認できました!
※ネタバレあるよ※
原作の1巻~3巻くらいまでを本当に丁寧に描いてまして。
ほぼあのまんまのストーリーです。
冒頭が猫の国に行く列車の中からのスタートで、競売所からのことを回想するっていう流れなんですけど、戸惑ってるチセちゃんが懐かしいというかなんというか。笑
原作のチセちゃん随分と逞しくなりましたからね。笑
エリアスは前作は布がかかっていたけど、今作はなかったので、お顔がよく見える(全作比)ようになってて、「目でものをいう」のがわかりやすくなってました。
アンジェリカさんのところに行って殴られるシーンは等身変わらないのに(当たり前)ちゃんとデフォルメエアリスに見えましたよね。
慌ててるエリアス可愛かったです(*'ω'*)
重いだけじゃなくてああいうコミカルなシーンも入っていて楽しかった!
あとは、役者さんが掛け持ちで色々やってるのも面白かったなぁ。
サイモン神父はマシュー、猫の王はアンジェリカさん。
猫の王はアンサンブルさんがやると思ってたし、サイモン神父に関してはサプライズ登場ばりに驚きました。
観終わった後、えっ、いたっけ?って公式サイト見直した。笑
ネヴィンのお話は原作でも大好きだったけど、実際に語り掛けられると余計にグッときますね。
チセちゃんの悩みや決意を優しく寄り添いながら背中を押してくれるネヴィン。
舞台がどこまで続くかわからないけども、今後のストーリーのためにもとても重要なお話をきちんと丁寧に描いてくれているなぁと感じました。
ネヴィンとの空の旅はスレイベガの力を誰かの役に立てた最初の出来事だと思うんですよ。
憎んできたスレイベガの力が誰かの役に立ったという経験は彼女にとってとても大切な出来事だったと勝手に思っています。
元気に遊びまわっているドラゴンの雛たちがこの後過酷な運命を辿ると思うと辛いですね(´;ω;`)
それからネヴィンの花、すごかったです。
感動的なのはもちろん量がすごかった。笑
休憩時間中に舞台専門の家事妖精さんたち(と勝手に名付けてました)が綺麗にコロコロしてました。
掃除機でずごぉぉぉって出来ればいいんでしょうが、世界観的にちょっと…だったのか設備の問題なのかわかりませんが、手作業で丁寧にお掃除してました。
そしてそしてカルタフィルスが登場する猫の国編…!
まほよめという作品が大きく動き出す大切なお話ですよね。
ミナの存在感がね、すごかった。
観ている途中からもしやとは思っていたけど、演じている愛原実花さんは元宝塚歌劇団雪組のトップ娘役さん!
所作の上品さや病弱ゆえの儚さとか本当に素晴らしかったです👏
薬を飲まされた時の苦しそうな表情とか叫び声とかいやもうすごかった(語彙力)
ミナが亡くなるシーンの演出がすごいんですよね。
どうするんだろうと思ってたんですよ。
こう体が耐えられないという原作の表現をどうするのかなって。
布を使った演出、初見のときは2列目のセンブロっていうのもあって間近で観たからあの瞬間からしばらく心臓がドッドッドッドッドッってなってました(;^ω^)
マシューの必死さもね、すごく切ないのよ。
マシュー役の伊藤さん、背が高いからこうカルタフィルスに縋るときの小ささが切なさでギュゥってなりました。
還るシーンの挿入歌がすごく良くてねー、とてもドラマチックでした。
「歌」なのがいいなぁって。
インストゥルメンタルでも感動的だとは思うんだけど、歌なのがより感動的なシーンにしてるなって感じました。
ストレートプレイに歌が入るとよりシーンが強調されるんだなって思いました。
そういえば、去年の8月に観た舞台「夕」にも主題歌があってそれが流れ始めると涙腺崩壊してたな🤔
最後に散る青い花もとても綺麗でね。
花が舞う(散る)=還る、ということなんですかね。
なんかその表現がとても爽やかな終わりにしてくれるんですよね。
あと、舞台まほよめに欠かせないのがお隣さん(妖精)の存在なんですけど、私、お隣さんたちの動きがすごく好きで、手の動きや体全体の動き、人がしない動きを常にするのがお隣さんっぽいんですよ。
全く関係ないけど、夢の海のミステ〇ックリズム大好きなんです。
大体同じ感じです。
舞台の最後、ルツ編を思わせる終わらせ方だったので、次にも期待です✨
ルツ編ということはアリスともちょっと仲良くなれるのよね、楽しみ( ˘ω˘ )